2001年6月1日
佐倉市教育委員会 宛
<請願主旨>
私たち、さくら・市民ネットワークは、これまで、子どもたちが安心して地域や学校で過ごせるよう子どもたちをとりまく様々な問題に取り組んで参りました。
私たちは、学校教育が、日本国憲法・教育基本法に基づき、子ども一人ひとりの「人格の完成をめざして」行なわれる際に、教科書は非常に重要な意味をもつものと考えています。教科書は未来を生きる子どもたちの興味や関心を引き出し、さまざまな可能性を発展させ、自立した人間として育っていくための重要な糧となるものです。
したがって教科書の内容は、歴史においては、過去の事実がきちんと記述され、そこから子どもたちが正しい教訓を学びとるものでなくてはなりません。また、公民においては、日本国憲法の三原則である国民主権・基本的人権の尊重・平和主義を、実生活と結びつけて学べるものであることが大切です。そのような教科書で学んでこそ、子どもたちは確信を持って21世紀に平和的で文化的な社会の建設に関わることができ、国際人としても活躍できるのではないでしょうか。
多様な教科書が発行され、その中からどの教科書を選ぶかについては、日々子どもたちと接し、現状を把握している教師が最適任であると同時に、大切な任務のひとつであると考えます。
以上の理由から、公正で民主的な教科書採択制度を求め、以下の点について請願いたします。
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教科書の採択にあたっては、日本国憲法および教育基本法の理念を尊重してください。
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教科書の採択にあたっては、採択区の小規模化に取り組んでください。
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教科書の採択にあたっては、直接指導する教師が今より充分に教科書の検討ができるよう、時間を保障してください。
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教科書の採択過程が誰にでもわかるよう、公開してください。
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「採択地区協議会」などに現場教師・保護者・市民が参加できる制度にしてください。また、子どもの意見表明も認めてください。
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見本本を公立図書館にも展示し、多くの住民が閲覧できるようにしてください。
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扶桑社発行の中学生用歴史.・公民教科書は採択しないでください。
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