高速増殖炉原型炉「もんじゅ」の運転再開中止と廃炉を求める意見書

 

 

高速増殖炉原型炉「もんじゅ」の運転再開中止と廃炉を求める意見書

 5月6日、日本原子力研究開発機構は、ナトリウム漏洩火災事故により14年5ヶ月間運転を停止していた高速増殖炉原型炉「もんじゅ」の運転を再開した。長期にわたる改修工事においても多数のトラブルが発生した「もんじゅ」は再始動後も再起動2回も含む多種のトラブルを続発させており、この再始動がいかに無謀なものであったかは明らかである。
 これほどまで長期の停止期間を経ての運転再開は、世界の原子力発電史上類例のないものである。複雑で多岐にわたる配管すべてに点検は行われておらず、配管をはじめ使用材の経年劣化も確実である。プルトニウム増殖後のブランケットの再処理および回収プルトニウム管理の問題も一切解決していない。
 また、長期の運転停止後の「もんじゅ」の技術的な陳腐化も、次期実証炉が大きく設計思想を変更し、しかも出力の異なる2機建設が予定されているという事実により証明されている。
 さらに昨年の「事業仕分け」でも明らかになったように、すでに昨年度までの「開発費」「運転費」の投資累計額が9,000億円に及んでいる。「研究開発」を目的に作られた原子炉でありながら、ほとんど運転されず、何ら研究的成果は上がっていない。にもかかわらず、一日あたり5,500万円もの運転費が貴重な税金から投入されてきた。国が巨額の財政赤字を抱える中、このような税金の無駄遣いを看過することはできない。
 以上のことから、技術面での困難性、事故時の重大性などあらゆる観点から「もんじゅ」の運転再開に合理性を見出すことはできない。従って、「もんじゅ」の運転を即刻停止し、廃炉をめざすことを強く要望する。

平成22年6月28日

佐倉市議会

内閣総理大臣
財務大臣
経済産業大臣  宛
衆議院議長
参議院議長

 

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