2011年11月11日発行
 ◇ Contents    
さくら・ネットが取り組んでいる “ 脱原発プロジェクト ”           
--- ひしの実 --- 子どもたちの安全な遊び場を求める請願  堀 桃子
  市議会報告    
議会改革はこれからが正念場 --- 議会改革推進委員会の委員として --- 市議 伊藤とし子
いざという時役に立つ防災計画を --------- 市議 大野ひろみ
やっぱり残したい 公立保育園 --------- 市議 五十嵐ともみ
ご存知ですか? 成年後見制度 --- 身近に相談できる人がいない時には --- 市議 五十嵐ともみ
佐倉市議会 初めての傍聴 ---------  時得 ひろみ
  県議会報告    
これでは造られてしまう!八ッ場ダム --- デタラメな検証は許さない --- 県議 入江あき子
「脱原発には与しない」って、どういうこと?   県議 入江あき子
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こんな活動もしています    


さくら・ネットが取り組んでいる

“ 脱原発プロジェクト ”

千葉市での「原発いらない大集会」

9/11、千葉市での「原発いらない大集会」(写真上)
9/19、明治公園6万人大集会にも参加。

 福島原発事故のあと、放射能汚染は佐倉にも広がってきました。子どもたちが通う学校、幼稚園、保育園の校・園庭は大丈夫なのか? 通学路は?公園は?給食の食材は? 市民の皆さんから多くの問い合わせをいただいています。そこで市民ネットワークでは「脱原発プロジェクト」を立ち上げ、さまざまな活動に踏み出しました。


放射能 測ります

 佐倉市の放射線量はどのくらいあるのだろう? まずは素朴な疑問から、5月より自前の測定器で測定開始!

子どもたちが遊ぶ公園の放射線を測定中

子どもたちが遊ぶ公園の放射線を測定中

◆測ってみたら、結構高い!
 青菅など数カ所の学校で、思わぬ高線量。場所によっては、3・11以前の県内標準値の10倍以上もあり、早急な対応を市に求めていくことになりました。
◆子どもの目線で測る放射能測定会
 夏休み企画として7月に市内全域で実施。学校の中は教育委員会の許可がおりず、子どもたちにとって身近な公園を測定。連日10〜20人が参加。志津コミセン近くの側溝で、3.4μシーベルトという高濃度を検出。ただちに市に連絡して、処理を求めました。
◆電車で、公園で、測定は続く
  「測定の出前します」と呼びかけたところ、次々と「依頼」が入っています。電車の中が高いという情報が入り、京成電車とJR総武本線の車内測定も決行。この出前測定、依頼者の参加が原則です。11月には西志津・中志津・宮ノ台を中心に、3日間の測定会を実施します。

もっと知りたい放射能被害

 学習会を重ね、講演会を2回開催。
◆田中優さん講演会(7/12)
 放射性物質が空気や食べ物を通して体内に入り、体の中で放射線を出し続けるのが「内部被ばく」。大勢のお母さんに、子どもたちの内部被ばくをどうしたら防げるか、具体的なお話をしていただきました。
◆野呂美佳さん講演会(11/12)
 長年、チェルノブイリの子どもたちを日本で保養させる活動に取り組んできた野呂さん。食べ物で免疫力を高めるなど、すぐ実践できるアイデアが満載です。



















































経産省前の「女たちの座り込み」に参加

10/31、経産省前の「女たちの座り込み」に参加。
毛糸で、脱原発への「決意のロープ」を編んでいます。

市への要望活動

 5月の臨時議会で、市内の学校・幼稚園・保育園の土壌調査を要望。5月末、市に対して、
@子どもの目線に合わせて地上1メートルの測定を実施すること 
A子どもを健康被害から守るために放射能対応マニュアルを作ること、を求める署名活動をスタート。2週間で2279筆の署名が集まり、6月15日、市長に提出。
 議会では毎回、除染対策や給食の放射能測定について質問。国や県の対応は遅すぎるので、佐倉市独自の迅速な対応を求めています。

全国とつながって

 全国展開の「脱原発1000万人署名運動」。人類と原発は共存できない、原発に頼らないエネルギー政策と社会を作ろう、と駅頭で訴えています。皆さんも署名をお願いします!
 署名用紙は、さくら・市民ネットワークのホームページからダウンロードできます。

署名用紙ダウンロード(pdf)


子どもたちの安全な遊び場を求める請願

ひしの実堀 桃子  

 放射線量の高い砂場で、幼い我が子を遊ばせられない!でも公園に行かずに平穏な日常はない。子どもの日常に不可欠な遊び場を除染してほしい。切実に困っている当事者が声をあげるしかない、との思いで要望書を書き、仲間と市議会へ請願を出した。
  提出の手続きは超難解で、書式や文面の書き直しが度々求められた。採決の場ではこちらの意図しないことまで「深読み」され、不採択となった。どんぐり請願は、議員でない市民が直接市政へ意見を言う権利を最低限保障する制度だと思う。だとしたら、手続きや形式はもっとわかりやすく敷居を低くし、議員は会派にかかわらず請願者の声に素直に耳を傾けるべきだろう。そして私たち市民も、市政がどのように決まり、行われていくのかをもっと知らなくてはと思った。
 結果は不採択だったが、市は除染計画を進めている。少し嬉しい。より良い環境を取り戻すために、関心を持ち続けたい。行政だけで手に負えるはずのない大惨事が、せめて市民参画の入り口になれば、と思う。



議会改革はこれからが正念場--- 議会改革推進委員会の委員として ---

市議 伊藤とし子市議 伊藤とし子

 

 3年前、議員の不祥事の新聞記事が発端となり、佐倉市議会は議会改革に着手。昨年12月、議会基本条例を策定しました。改選後、議会改革推進委員会と広報公聴委員会を立ち上げ、議論を重ねていますが、議員全員の足並みが揃うかが重要なカギとなります。


市議会主催の報告会

  11月13日、佐倉市議会始まって以来の議会主催による報告会を開催。この報告会では議員個人の考えを述べるのではなく、議会としてどのように討議をし、どのように決定したかを報告します。また併せて開かれる意見交換会は、市民意見をどう市政に反映するかが大きな目的です。この議会報告会を開くことで、議員には緊張感をもたらし、市民にとっては議会が身近になることが期待されます。

まずは決算・予算委員会から

 決算委員会は税金がどう使われたかを審査する重要な委員会です。しかし現在は4日間でのスピード審議で終わります。1年間の決算を福祉や教育など10分野に分け、1分野につき委員一人の持ち時間が答弁も含め、たったの7分間。答弁が長引けば問題点を詰められず、十分な審議ができません。これでは税金の無駄遣いはそのままにされ、次の予算編成にも反映されません。
 私は議会改革推進委員会の委員として、まずは決算委員会の改革から行うべきと提案をしてきましたが、今回の決算審査には間に合いませんでした。来年2月議会の予算委員会では十分時間をかけ、全員が審議に関われるよう求めていきます。

 
 

 
こう変えたい!
   市民ネットの提案
  • 議会報告会は少なくとも年2回、市内5カ所で開催する。
  • 決算・予算委員会は質問者の十分な時間確保が不可欠。できれば時間の制限なし。全員が審議に関わる。
  • 請願、陳情は提出者の市民が必ず意見陳述を行う。
  • 常任委員会では議員同士の討議も行い、議事録をホームページに掲載する。
  • 本会議のインターネット配信。

鳥取県中海干拓事業を視察

鳥取県中海干拓事業を視察 8/19


いざという時
役に立つ防災計画を

市議 大野ひろみ市議 大野ひろみ

  3・11のような大災害が起きた時、市としてどのように対処するか、それが「佐倉市地域防災計画」(以下「市計画」)です。

原発事故は全くの想定外

 市計画」には地震や風水害への対策しかなく、福島原発事故のような放射能汚染への対策は全く盛り込まれていません。
「佐倉市には原発施設がないから不要」という市の見解ですが、福島原発事故は未だ収束せず、今後も油断ができません。また、東海村の原発は佐倉市からわずか90q。今回の震災で津波に襲われ、あわや全電源喪失、福島原発事故の一歩手前まで行ったことが最近明らかになりました。
福島から250q離れている佐倉市にも放射能汚染が及んでいる現状では、とても安穏としてはおられません。

原発事故は全くの想定外

 原発事故では、まず子どもたちにヨウ素を配ったり、避難誘導など、初期対応がとても重要となります。具体的で有効な対処法を明記した「市計画」を作るよう議会で求めましたが、「千葉県地域防災計画」(以下「県計画」)に入っていないので、市独自ではできないとの答弁。
 しかし、8月末には第2次地方分権一括法が成立し、防災計画における地方の裁量が広がりました。市独自で原子力災害対策を盛り込んでも、「県計画」に抵触するとは思えません。しかも、県の計画変更は来年の秋です。その後、県から国にあげ、また国→県→市と下りてきます。いつになるやらわかりません。


























参考になる
 外国のガイドブック

 計画を変えるのが無理なら、「こんなのどうですか?」と議場で披露したのが、「コネチカット州原発非常事態対策ガイ
ド」。20ページ程度の小冊子ですが、中身は優れもの。原子力災害とは何か、避難方法、3日分の持ち出し日用品リストなどが記載され、障がいをもった人や高齢者など、手助けが必要な人の届出用紙も入っています。
 これを参考にして、佐倉市の実情に応じたガイドブックを作成することを提案しました。

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やっぱり残したい 公立保育園

市議 五十嵐ともみ市議 五十嵐ともみ

  現在、市内には保育園が公立8園、私立10園あります。10月1日現在、保育園の待機児童は58人。待機児童の解消は大きな課題です。

進められる民営化

  待機児童の解消のため、来年度には私立保育園が吉見に新設されます。今後も私立の誘致が進められていく予定です。その一方で、市は経費削減のためとして公立保育園をこれ以上増やさず、いくつかの園を民営化する検討を行っています。今年度中に結論を出すということですが、コスト削減ありきで保育の質についての議論がおろそかになっていないか、非常に疑問です。

民営化で起きた事件

 昨年1月、八千代市の民営化した保育園で、園児虐待事件がありました。この事件で虐待したとされる保育士は虐待を否定し、裁判を起こしました。
 実は、民営化後、この保育園の労働環境は非常に劣悪になり、改善を求める中心にいたのがこの保育士でした。真相はやぶの中ですが、民営化したことで八千代市は実態把握がなかなかできず、問題が深刻化しました。最大の被害者は子どもたちです。

保育






















公立保育園の役割は

  公立保育園は、虐待を受けている子どもなど、特別に配慮が必要な子どもへの対応、保育水準の引き上げ、保育士の育成など、多様な機能を果たしてきました。また、在園していない子どもを対象に園庭を開放し、子どもが遊んでいる間に保育士が母親の相談に応じるという取り組みも行われています。このような支援は、孤立しやすい育児中のお母さんの不安を解消するために今後ますます重要となります。

保育にこそ 予算を!

  現在の佐倉市の公立保育園は、経費削減のために非正規雇用(臨時職員)の保育士が6割にのぼり、一日の中で、何度か保育士の交代があります。そのため、子どもたちが落ち着いて過ごせる環境とは言えません。また、経験を積んでも賃金は変わらず、人材も育成されません。
 これらの課題を解決するためには、保育の予算を増額し、正規職員を増やすことです。加えて、老朽化した公立保育園を改修し、定員を増やすことが待機児童の解消にもつながります。

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ご存知ですか? 成年後見制度

  身近に相談できる人がいない時には

Q:一人暮らしの母が、必要のない高額商品を買ってしまいました。繰り返す恐れもあり、心配です。

A:このような場合に、成年後見制度や日常生活自立支援事業があります。成年後見制度は、認知症や知的・精神障害などで物事を判断する能力が十分でない方の権利を守る援助者(成年後見人)を家庭裁判所で選び、本人の代理で契約等を行うなど法律的に支援するものです。成年後見人には家族以外の専門家などの第三者を選任できます。
 今後、利用者が増えていくことが予想されるので、専門家以外の市民後見人の養成も急がれます。
 また、この制度を利用するほどではないけれど、お金の管理や契約にちょっと不安があるという方には、生活支援員が定期的に訪問しサポートするという日常生活自立支援事業があります。佐倉市社会福祉協議会で対応しています。まずは相談してみてください。成年後見制度

◆問い合わせ先(社協内)
 さくら広域後見支援センター
  043(484)0698

佐倉市内の特養

佐倉市内の特養内覧会で。
高齢者用の座ったまま入れるお風呂の説明を聞く


佐倉市議会 初めての傍聴

時得ひろみ  

 9月議会で、3人の議員の一般質問を傍聴しました。放射能対策、農業問題と道路整備、保育園の民営化、下水道問題などでした。
 以前は一括質問、一括答弁ということでしたが、今は一問一答制になり、とてもわかりやすいと思いました。議員一人の持ち時間は30分です。ちょうど目の前に電光掲示板があり、残り時間が示されます。刻々と残り時間が表示される中、質問と答弁が繰り返されます。傍聴席から議員はよく見えないのですが、答弁席では資料を探したり、近くの職員に確認したり、緊迫した様子が伺えます。また、質問が時間内に終わるのだろうかと、こちらのほうも緊張してしまいました。
 質問の内容を聞くと、議員の質がとてもよくわかります。質問者は内容についての知識、見解、改善策を研究しておく必要があると感じました。
 傍聴席には、10人以上の人がいて、熱気に溢れていました。席の前のイヤホンから聞いている人、ノートに書き込んでいる人、熱心に聞いている人など。隣の人は知らない人でしたが、いろいろと話をしました。     
  12月にも議会があります。ぜひ傍聴してみませんか。


県議会報告

 これでは造られてしまう! 八ッ場ダム  デタラメな検証は許さない

県議 入江あき子県議 入江あき子

 2年前の政権交代で中止宣言され喜んだのも束の間、民主党政権が迷走を続けています。国交省の検証結果が出された今、中止か推進か、事態は正念場を迎えています。

   佐倉の水道水に直結する八ッ場ダム。ダムの完成によって地下水が減らされ、水道料金も跳ね上がります。人口減少で水余りとなっている今、新たな水源開発は必要ありません。市民ネットは無駄な税金の使い方は認められないと8年前に住民訴訟を起こし、現在、東京高裁で争っています。また、八ッ場ダムの学習会やイベントの開催、事務局を担うなど、20年近く運動の中心的役割を果たしてきました。

名ばかりの検証

  9月13日、ついに国交省は、「治水・利水両面で八ッ場ダムが最も有利」とする検証結果を発表しました。ところが、この検証結果については、多くの問題点が指摘されています。

  1. ダム推進の御用学者ばかりを集め、事業を進めてきた国交省自身が検証していること
  2. 水余りという事実を無視。静岡の富士川から水を引くという荒唐無稽な案と比較して、八ッ場ダムの建設費のほうが安いとしたこと
  3. 科学的な根拠もなくダムの治水効果を2.6倍にし、河川改修や堤防強化がおろそかにされていること

これでは、八ッ場ダム建設ありきの結論を導き出すための、「アリバイづくり」に他なりません。

移転代替地
後ろが問題の移転代替地 9/24
































つくってはいけない!
ムダで危険なダム

 9月24日、「八ッ場ダムを考える1都5県議会議員の会」メンバーで、ダム建設予定地に入り、大規模な土砂崩れがあった代替地(水没住民の移転先)を視察しました。同行した地質学者は30mを超える盛土を指し、「こんな造成地は見たことがない。地震が起きれば大変危険だ」と警告しています。もともとこの周辺は、浅間山の噴火による岩屑が降り積もった地すべり多発地帯です。台風12号では、奈良県の山岳部で深層崩壊が起きており、八ッ場で起きる可能性も十分あります。これらを踏まえ、10月26日には、77人の科学者(地質学、環境学、河川工学など)が国に異議申し立てをしました。

議会も知事も推進派

 私たちは9月議会に「八ッ場ダム事業の検証作業の抜本的なやり直しを求める意見書」を提出しましたが、賛成少数(民主と共産)、自民・公明・みんなの党の反対で不採択となりました。森田知事は、八ッ場ダムが千葉県にとってなぜ必要なのかを一切示すことなく、ひたすら国と都知事の意向に従うばかりです。一体、誰の何のための公共事業なのでしょうか。

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 総額1兆円にも上る八ッ場ダム事業。さらなる事業費の増額や工期延長も必至です。また、60年間、ダム計画に翻弄された現地の方々の生活再建も緊急課題です。県議会の常任委員会では毎回、この問題を取り上げ、国会へのロビー活動もしてきました。11月には、今回の検証について国が行う住民からの「意見聴取」に参加。しっかりと異議を述べました。

今後に向けて

 ラジオで八ッ場ダム建設を痛烈に批判しているアーサー・ビナードさんの講演会(11/23)や、住民訴訟7周年集会(12/17)等、今後も八ッ場ダム完全中止に向けて、粘り強く取り組んでいきます。


県議会あれこれ

「脱原発には与しない」って、どういうこと?

 9月議会で市民ネット会派は次の意見書を出しました。
・発送電分離と送電の国有化を求める意見書
・再生可能エネルギー買取法の実効性を確保することを求める意見書
・「除染特措法」を住民の健康を第一義としたものに見直すことを求める意見書

 今議会で「我々は脱原発には与しない」との自民党議員の発言もあり、自公民の反対ですべて否決されました。意見書は、原発事故後に直面している課題を解決をするための、ごく当たり前の内容です。しかし、「脱原発派」という一括りで一刀両断されました。森田知事も「ただちに原発をなくすことは現実的ではない。国が原発の安全性をさらに高めることが最も重要」と答弁。原発を容認する立場を鮮明にしました。

     ■■■■
 千葉においても、大気、土壌、海へと放射能汚染は広がり、私たちの食の安全や健康も脅かしています。原発事故で被災し、福島から千葉の小中学校や県立高校に転入している子どもたちは700人を超えています。日常生活を一瞬にして失い、住み慣れた土地を追われた福島の方々。その方たちに向って「我々は脱原発に与しない」と果たして言えるのでしょうか?


こんな活動もしています

原発や平和について語る

富里の「太陽の市」で、長生村の石井村長と、原発や平和について語る 10/23

ファイバーリサイクル

ファイバーリサイクル(古着回収)の回収作業中 10/27


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