第103号
2012年4月27日発行
 ◇ Contents    
震災ガレキの広域処理を考える   市議 伊藤とし子
増税、値上げ・・・後回しにされる福祉   市議 大野ひろみ
どう考える?ワクチン接種   市議 伊藤とし子
やっぱり残したい!公立保育園 ---- Part3 ---- 市議 五十嵐ともみ
もう待てない!議会のインターネット中継    
県議会1年目を振り返って 女性の力がもっと必要! --- 県議会報告 --- 県議 入江あき子
「大津波のあとに」「槌音」上映会   時得ひろみ
震災にあって この1年   瀬野くみ子(佐倉地区)
使ってみませんか 新商品「こはく」 --- NPOせっけんの街印旛沼せっけん情報センター ---


震災ガレキの広域処理を考える

市議 伊藤とし子

市議 伊藤とし子  

 震災から一年、東京電力福島第一原発事故により、福島県はもとより、関東、東北地方も放射能に汚染されました。多くの人々が被ばくの不安を感じながら日々生活しています。一方、国は大々的に「ガレキ受け入れキャンペーン」を行い、自治体にガレキの広域処理を要請しています。県内では千葉市、市川市が早々と手を上げました。


放射能問題

 国の法律では1sあたり100ベクレル超のものは放射性物質として厳重に管理してきました。それを突如8000ベクレルまで引き上げて、埋立てできるようにしたのです。科学的根拠はなく、処理しやすいように大幅に緩めたとしか思えません。
 そもそも、ごみ処理施設は最終処分場も含め、放射性物質を想定して造られてはいません。わざわざ汚染が少ない西日本、沖縄、北海道へガレキを運び焼却すれば、日本は放射能汚染列島になってしまいます。

危険なガレキ焼却

 津波で漁港や工場、石油タンクが壊滅したため、ガレキは大量の重油や、海底に溜まっていた重金属、カドミウムやヒ素などの有害物質で汚染されている可能性があります。また、大量の海水をかぶったガレキは燃やせばダイオキシンを発生させます。
 廃棄物は焼却されて目の前からなくなっても、微小な物質に形を変えて、有害物質や放射能を吸収して大気中に放出されます。呼吸で体内に取り込まれ、内部被ばくを広げることになります。危険物は処理せず、原子力施設周辺に保管することが鉄則です。

放射能問題

 阪神淡路大震災のガレキ量は2000万トン。兵庫県は震災後1年以内に7割のガレキを県内で処理しました。東日本大震災のガレキ量は2300万トン。量としては同じくらいなのに、1年経ってもほとんど処理が進んでいません。国が効果的な処理対策に手を付けていなかったからです。
 陸前高田市では震災直後に自前の焼却炉を造ろうとしましたが、国は環境アセスメントに時間がかかるとして、取り合いませんでした。南相馬市では防潮堤などに他県の被災地ガレキ利用案を出しましたが、国から横やりが入り実現していません。
 一方、仙台市は当初から国や県に頼らず、独自の分別処理を進めてきました。現在、仮設焼却炉を3炉稼働させて処理しています。



















































原発さよなら3.4千葉集会。福島から駆け付けた武藤類子さんも一緒に、県庁前から千葉中央公園まで、「原発いらない!子どもたちを放射能から守れ!」とデモ行進。


ガレキ処理は地元で

 被災地では住宅再建や雇用の確保、原発事故の補償を求める声が圧倒的です。危険でないものは地元の雇用対策を兼ねて、地元処理を行うべきです。国は判明しただけでも総額40億円以上の予算を組み、大手広告代理店を使って、大々的に「ガレキ広域処理のキャンペーン」を行っています。そんなところにお金を使っている場合ではありません。

千葉県、佐倉市では

 国の震災ガレキの受入れ打診について、4月6日、千葉県は、国が埋立処分場を確保すること、放射能などの安全性に関し、十分な説明がなされることを前提に、「前向きに協力していきたい」と回答しました。
 佐倉市では現在、焼却灰の受け入れ先の一つが操業停止しています。酒々井町の最終処分場の容量も限界に近づいているため、「受け入れることはできない」と回答しました。

問題大アリ、放射能ごみの広域処理化

 今までは宮城県、岩手県のガレキに限定した処理でした。しかし4月に入り、突然国は福島県内の産業廃棄物を県外へ持ち出せるよう、廃棄物処理法の規則を変えました。しかも、通常1カ月間でとるパブリックコメントを、わずか1週間で終わらせ、その3日後に施行という異常事態です。
 これに対し、市民ネットワークでは迅速に異議申し立てを行い、全国の仲間と共に、緊急国会内集会や学習会を開いて対応しています。
詳細はブログをご覧ください。
伊藤とし子のひとりごと
大野ひろみのクラクラさくら

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増税、値上げ・・・後回しにされる福祉

市議 大野ひろみ

市議 大野ひろみ  

 国では消費税増税にゴーサインが出され、家庭の電気料金も7月から値上げ…。佐倉市でも3月議会で、市民税、介護保険料などの増額が決まってしまいました。


おかしな復興増税

  国が昨年12月に出した法律「今後の復興や防災対策に必要な財源確保のため、地方税を上げるべし」を佐倉市は鵜のみ、そのまま条例案にした。市民税500円、県民税500円、合計年間1000円の増税となるが、今すぐではなく、2014年から2023年までの10年間実施するという。
 なぜ2年先のことを今決めるのか、なぜ10年間なのか、市に聞いても曖昧模糊。国とは何の協議もしていないという。新潟市などは「国の説明不十分」という理由で今回は見送ったのに。
 しかもこの増税、復興・防災のためと謳っているが、「目的税」ではないから、何にでも流用できる。復興という美名を騙る増税とは、開いた口がふさがらない。

介護保険は大幅値上げ

 4月から介護保険料の基準月額が850円も引き上げられる。過去最大の引き上げ幅だ。
 保険料の一部を例示すると、
@年収80万円以下→5100〜8700円増額
A年収125万円未満→11800円増額
B年収400万円未満→15300円増額
 Aのケースでは、年間の保険料は64900円。夫婦二人では11万円を超えてしまう。
 市は値上げの理由として、特養などの施設整備と対象者の増加をあげるが、このままでは値上げの一途。年金生活の高齢者には過酷すぎる。
 県内20市が保険料の減免制度を設けているが、佐倉市にはない。










































ともかく貯金!

昨年11月議会で、突如副市長二人制を持ち出した蕨市長。同時に「一大貯金作戦」を言い出した。
 2011年度予算は1年間かけて、あっちを削り、こっちを削り、最終的に8億円も浮かした。2012年度は、各課からの要求額を絞り上げ14億円も節約。積んだ貯金は現在67億円。これを今後、開発やインフラ整備のために120億円まで積み増すという。
 これからは少子高齢化がますます進み、税収は減る一方。市は税収を上げる特効薬として、企業誘致や産業振興に力を入れる。そのためにもせっせと貯金というわけだが、今目の前にある福祉の課題をないがしろにするとは本末転倒。
 介護保険料や国民健康保険税の軽減制度の設置に財源を振り向けるよう、今後も強く求めていく。

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どう考える?ワクチン接種

市議 伊藤とし子  

 ヒブ、小児用肺炎球菌、子宮頸がんワクチンを国は積極的に進めており、昨年度から無料接種となりました。しかし、重篤な副作用ばかりか死亡事故まで起きていることはあまり知られていません。


ヒブ・小児用肺炎球菌ワクチン

 この1年半で14人もの乳児が接種後亡くなりました。昨年3月時点で立て続けに8人も死亡したため、一時中止されたのですが、「因果関係なし」とすぐに再開されました。
 現在かかりつけ医と保護者が複数同時接種か単独接種か決めることになっています。しかしどれだけ副作用について知らされているでしょうか。複数接種より単独接種のほうが危険性が少ないとされていますが、実は14人の死亡例のうち、3人が単独接種でした。
 接種をどうしようか迷っているのなら、接種を見合わせたほうがいいという専門家の意見もあります。

子宮頸がんワクチン

 昨年、不整脈のある中学2年生が接種後、死亡しました。ワクチン接種後の副反応はめまいや失神、動悸、アナフラキシーショックなどが報告されています。
 子宮頸がんを起こすヒトパピローマウィルス(HPV)はありふれたもので、性交渉によって8割の女性が生涯に一度は感染します。大部分は自然治癒し、がんになるのはわずか0・08%です。 ワクチンはがんになるウィルスのうち、たった2種類にしか効果がなく、またどれくらい持続するかもわかっていません。


























低い検診受診率が問題

 早期発見すれば子宮頸がんはほぼ完治できます。しかし、欧米の検診受診率70%以上に比べ、日本は24%と低く、危険性の高い20代の80%、30代の65%は一度も受診していません。検診受診率向上をもっと積極的に図るべきです。

性教育が効果的

 学校での性教育で妊娠・性感染症、そして「性は命そのもの。自分を大切にすること」を教え、正確な知識を身につける機会が必要です。
 効果のほどもわからず重篤な副作用、多額の税金を投入するワクチン行政はリスクが高すぎます。がん検診、性教育の充実を進めていくことが重要です。

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やっぱり残したい!公立保育園  ---- Part3 ----

市議 五十嵐ともみ

市議 五十嵐ともみ  

 3月、市は公立保育園の民営化について市民から意見を募集するパブリックコメントを実施。これは市の方針を決定するための最終的な手続きです。民営化に向けた準備を着々と進めていますが…。


市民ネットのアンケートでは

 2月発行の市民ネットワーク通信で公立保育園民営化のアンケート調査を行い、さまざまなご意見をいただきました。
 子育て世代からは、★公立保育園は何かあった時に市に相談できるという安心感がある。民営化は利益優先のイメージがある(20代女性)★国が民営化に失敗した例はたくさんある。保育園も、同じ道を辿りそうで不安(40代男性)★公立保育園に入園しているが、民営化のことは知らなかった。勝手に話が進んでいるのが腹立たしい(30代女性)。また、70代の女性からは「もっと現場の声を聞いたほうがよい」という意見もありました。.

市民も議論の場に

 公立保育園には、市内全体の保育水準の向上、特別な配慮を必要とする子どもへの対応、市民が行政に直接声を届けられる場、地域のすべての家庭の子育て支援等、大事な役割があります。
 この公立保育園の民営化について、市は1月中に3回、子育て支援推進委員会を開いただけで、民営化にお墨付きを与えようとしました。これに対し、委員会は「方針策定にあたっては保護者や関係者の声を十分聞かれたい」と釘をさしました。私も議会で、当事者への説明会やアンケート調査の実施など、積極的に市民にアプローチするよう求めました。しかし市は、保育園等にポスターを張り、そこに質問用紙を置いただけでした。市民と真剣に向き合おうとする姿勢は全く見えません。




























ストップ!民営化

 これまで市は、公立保育園の人件費などを削り、経費削減を優先してきました。その結果、臨時保育士が6割にのぼり、園児への影響、保育士の人材育成や雇用環境の悪化につながっています。さらに民営化することで財政削減を進めようとしています。今やるべきことは、公立保育園の正規職員を増やすことです。
 現在、市の民営化方針に危機感を持った保護者をはじめとする市民が、民営化の見直しを求める陳情の署名活動を始めています。市が保育の責任をしっかり果たすためにも、今ある公立保育園8園は残すべきです。

新築の佐倉保育園。園庭は整備中
新築の佐倉保育園。園庭は整備中
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もう待てない!議会のインターネット中継

議会のインターネット中継   インターネット中継は、家でライブや録画でいつでも見ることができる便利な方法です。今は録画編集されたCATXによる放映のみです。インターネット中継が実現すれば、議会で誰がどんな質問をしているのか、市民にオープンになります。また、十分な調査や準備をしているのかどうかもよくわかり、議員にも緊張感が生まれます。今年2月には印西市が開始。現在インターネット中継を行っていないのは、近隣市では佐倉市だけです。
 これまで何度も市民からインターネット中継の陳情が出されてきました。市民ネットはインターネット中継に賛成し、早期実施を求めてきましたが、反対多数で未だに実現していません。なぜ、そんなにインターネット中継を敬遠するのでしょうか。

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県議会報告

県議会1年目を振り返って 女性の力がもっと必要!

県議会で代表質問 2/24
県議会で代表質問 2/24

県議 入江あき子  

 昨春の選挙で県議会に送り出していただき、はや1年が経過。県庁職員6万人超、県議96人の巨大組織に飛び込み、時には笑い、時には驚き怒る、目まぐるしい日々でした。


県内広し、問題多し

 県議の役割は、千葉県全域の問題解決に取り組むこと。特に議会前は、各地から住民の方々が来庁し、会派室は人で溢れます。何といっても、相談が多いのは、残土産廃問題。西は野田市の柏廃材処理センター、東は旭市のエコテック産廃最終処分場、南は館山市の坂田地区残土処分場など、多くの問題を抱えています。
 この間、現地視察を踏まえ、継続的に問題点を追及してきました。しかし、県は事業者寄りのスタンスを崩さず、周辺住民の健康被害や環境破壊は進むばかりです。今後もあきらめず、粘り強く交渉していきます。

県民が混乱する!?

 2012年度一般会計当初予算は、過去最大規模の1兆6001億円。予算編成段階の財源不足286億円を貯金(各種基金)の取り崩しと新たな借金(県債)で穴埋めする自転車操業状態。
 鳥取県や大阪府では、予算編成の途中段階で情報公開しています。千葉県にもそれを求めたところ、「意思形成過程の情報を公表することは、県民に混乱を生じさせる恐れがある」と、後ろ向きな答弁。県民一人あたり46万7千円の借金(県債残高)を背負わせておきながら、情報非公開とはいったい何ごとでしょうか。




























いまだにオトコ社会

 現在、県議会の女性議員はたったの7人。女性が政策決定の場で発言することがいかに必要か、改めて実感しています。この1年間、女性や子どもの人権や命を守る政策にも力を入れて取り組んできました。
 DX防止・被害者支援については、関係者との意見交換を重ね、2月議会の代表質問では、新たな支援策を引き出しました。また、痛ましい死亡事故が続いていた県立高校校舎からの転落防止についても、ようやく今年度中に全対象校で対策を進めるとの答弁を得ました。
 全国で唯一、男女共同参画推進条例がない千葉県。2月議会では「県民共生センター柏分館(旧女性センター)廃止」が突然提案され、賛成多数で可決されてしまいました。男女平等政策の後退を象徴するものです。
 まだまだ足りない女性の声、当事者や現場の思いをしっかりと県政に届けていきます。

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「大津波のあとに」「槌音」上映会

 東日本大震災からちょうど1年後の3月11日にミレニアムセンターで、2本のドキュメンタリー映画の上映会を行いました。
 「大津波のあとに」は、震災の2週間後に仙台、東松島、石巻を撮影。「槌音」は岩手県大槌町を、震災前の映像を編み込んで綴った作品です。
 午前と午後の2回上映し、満席になりました。午前の部では、定員以上になり、入ることのできない方もおり、申し訳なく思います。
 「大津波のあとに」では大川小学校も映していました。淡々と話す小学生のお父さんの話は、見ていてつらい映像でした。心よりご冥福をお祈りします。
 テレビとは違い現地の状況がそのまま感じられ、被害の重大さを改めて知ることができたという感想が寄せられました。
 また、46739円のカンパが集まり、全額「あしなが育英会の震災遺児を支援するプロジェクト」に寄付しました。

時得ひろみ  



震災にあって この1年

 地震雷云々という言葉があるけれど、3月11日は多くの人にとってそれがぴったりの出来事だったと思う。液状化という言葉を知っていても、市役所の方に言われるまで我が家の庭がそれだとは知らなかった。48年前の新潟地震で、大きなビルが傾いた写真でその言葉を知ってから久しい。東京大空襲に遭った時は、手拭い一つ針1本ないことが如何に不便か思い知らされた。津波に遭った方々もきっとそうだと思うが、今は物が豊か。当時は支援物資など皆無であった。瓦礫の山の写真は驚くほど。空襲の焼け野原は全く平らであった。原子爆弾のあと数十年は草木も生えないと言われたが、予想より早く広島は立ち直った。東北もそうであってほしいとつくづく思う。
 何十年住み慣れた家が消滅したことは、自覚しなくても自律神経に現れた。土が欲しいと言った夫の言葉通り、四季折々に花が咲いた庭が、私の希望も虚しく1本の金木犀しか残してもらえなかった悲しい土地、今も寒々と。「生活と自治」に東北の被災で、「それこそ身ぐるみはがされて、瓦礫の撤去を収入源にしている人と、家屋が残り、再開のために資金繰りができる人が共存している」とありましたが、まさに運が人を分けてしまうのですね。同じ全壊の判断をされても、修繕して家に戻れた方もいました。友人が山田町出身で義姉を亡くされました。肉親を亡くされた方々の悲しみはいかばかりか。私は援けてくださるたくさんの方がいて幸いです。

瀬野くみ子(佐倉地区)  

「生活と自治」=生活クラブ生協の機関紙



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750ml  480円

廃食油からせっけん作り

  使用済み食用油(廃食油)でせっけんを作っている「NPOせっけんの街」は、1994年に操業を開始した市民出資の工場です。酒々井町の特養「エコトピア酒々井」の隣にあり、3人の女性鹸化師が、環境にやさしいリサイクルせっけん作りに取り組んでいます。障がいのある若者も一緒に働いています。
 今回、商品化した「こはく」は、長年温めてきた課題であるジェルせっけんです。一番のネックである濃度の問題は、何度も試行錯誤を繰り返した結果、廃食油にヤシ油、固化防止剤としてエチルアルコールを加えることで克服できました。
  食用油から作ったせっけんは泡立ちが少ないですが、泡が消えてしまっても洗浄力は変わりません。全自動や、ドラム式のたたき洗いに向いています。添加物を最小に抑え、ヤシ油の配合も最低ラインに設定。環境にやさしく、皮膚の弱い赤ちゃんにも安心です。食器洗いや掃除にも使えます。
 リサイクルにこだわり、なるべく添加物を使わないで使い勝手のよいせっけんを届けたい。それが「せっけんの街」がこだわり続けた願いです。まず使ってみてください。そして声を聞かせてください。市民ネットの事務所に置いてあります。

NPOせっけんの街印旛沼せっけん情報センター TEL 043-496-0516  



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