2010年11月5日発行
 ◇ Contents  
県議会をもっと変えよう! --------- 大野ひろみ から 入江あき子 へ バトンタッチ
自治基本条例はだれのため? --------- 市議 伊藤とし子
議員報酬カットをめぐって    
人間らしく生きられる社会を! --------- 市議 五十嵐ともみ
応援します!佐倉の市民事業・市民活動 --------- (企)ワーカーズ・コレクティブ回転木馬
今どき「男は仕事、女は家庭」? --------- 県議 大野ひろみ
止まらない! 八ッ場ダム    


県議会をもっと変えよう!
大野ひろみ から 入江あき子 へ バトンタッチ

 市民ネットワークは、議員を「職業化・特権化」せず、政治に参加する人の輪を広げるために、議員の2期ローテーション制を採っています。来年4月の統一地方選で、市議入江あき子は、県議大野ひろみと交代し、県政にチャレンジします。現在取り組んでいる問題について話し合いました。

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議会改革

入江
 私が8年間重点的に取り組んできたひとつが、議会改革です。昨年から「一問一答制」を選択できるようになりました。非公開だった会議もすべて公開し、ガラス張りの議会をめざしています。県議会ではどうですか?
大野
 4年前の選挙では私も議会改革を訴えて、議員日当の廃止や政務調査費の全面公開が実現しました。県議会の7割を占める自民党の壁を崩せば、もっと進みます。

不正経理

入江
 不正経理問題では、千葉県が全国ワースト・ワンです。
大野
 はい、総額40億円以上にのぼり、森田知事になってからも依然起きています。市民ネットでは膨大な資料と格闘し、新事実を次々発見。ずいぶん新聞記事にもなりました。でも、自民党が県幹部に追求が行かないよう、調査を強制終了してしまったんです。
入江
 しっかりと不正に斬りこむ「税金の見張り番」として、ネットの役割は益々大きいですね。

印旛沼問題

入江
 みさん、県議会で何度も質問していますね。
大野
 はい。特に、水を浄化する力が大きい「イネの不耕起移植栽培」を印旛沼周辺に広めようと、悪戦苦闘してきました。実現すれば、「安全なお米ときれいな水」の一石二鳥となります。
◆入江
 ネットは印旛沼の水質検査をしたり、沼を汚さない「せっけん運動」に力を入れてきました。今後もがんばりたいですね。

八ッ場ダム問題

大野
 昨年9月に、前原大臣が八ッ場ダムの中止を宣言しましたが、まだ工事は続いています。佐倉の水道水は八ッ場ダムに直結しているのだと、ネットはずっと訴えてきました。
入江
 ええ。佐倉市では八ッ場ダムが完成すると、水道水に入っている地下水の割合が65%から25%に減り、高くてまずい利根川の水になります。飲みたくないですよね。
大野
 県の条例で、地下水の汲み上げが規制されているんです。地盤沈下が理由ですが、もう収まっているので、見直しが必要です。
入江
 おいしい地下水を飲み続けたいという声が、ネットにもたくさん寄せられています。そこで現在、市議会でも地下水や湧水の保全と活用について、調査研究を始めたところです。




























































入江あき子へバトンタッチ

子どもの貧困

入江 
 今年の4月から高校授業料無償化が始まりました。でも、まだ問題は山積みです。佐倉市では新しく高校奨学金制度がスタートしましたが、「成績要件」があるので、必要なのに支給されない子どもたちもいます。
大野
 県立高校では家庭の経済的事情で中退せざるをえない子どもが増えています。子どもの貧困問題を解決することこそ県の仕事なのに、千葉県は道徳教育だけに力を入れています。
入江
 精神論では解決できませんね。
大野
 それに、千葉県は高校の私学助成が全国でも最低レベルです。学校施設の耐震化や老朽化への対応も急がなければなりません。
入江
 私も中学と高校の子どもを持つ親として、教育問題にはこれからも力を入れていきたいと思います。

医療・介護問題

大野
 全国的に病院閉鎖が相次いでいます。千葉県でも医師・看護師が不足していて、それぞれ全国ワースト3位、2位です。
入江
 佐倉市内には二つの大病院があって恵まれていますが、いつ医師不足が起きるかわかりません。
大野
 佐倉でも高齢化が進んでいます。住み慣れた家で最期を迎えたいという人も増えているので、地域に医療と福祉をドッキングさせるしくみが必要です。でも、「介護保険は市、医療は県」と縦割りです。
入江
「安心の老後」をつくるには、まさに市と県が連携して進めなければなりませんね。

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自治基本条例はだれのため?

市議 伊藤とし子市議 伊藤とし子

 

 佐倉市には長年苦しんできた「志津霊園問題」があります。情報がいっさい公開されず、議会がチェック機関として機能しなかったことが原因です。巨額な公金が不透明なまま消えてしまうような市政を、二度と許してはなりません。そのためには密室政治や市長の独走を許さない、「自治基本条例」が必要です。

生きた条例にするには・・・
 ─北海道ニセコ町の場合─

 自治基本条例は、自治体のすべての条例の最上位に位置する「自治体の憲法」とも呼ばれるものです。
 先駆けとなったニセコ町の条例は、きちんと機能している良い例です。
 94年逢坂誠二町長が「住民参加の第一歩は、住民と行政が情報を共有し、同じ情報の中で議論することから始まる」として、積極的に市民参加を進めてきました。毎月、「まちづくり町民講座」で職員が講師を務め、まちづくりについて町民と一緒に議論をしてきたのです。
 そして00年、首長が変わっても情報公開、市民参加が後退しないように「まちづくり基本条例」を制定しました。
 市民ネットワークの議員は、ニセコ町を視察し、佐倉市でも自治基本条例が必要だとずっと提案してきました。

 基本は市民参加、情報共有

 千葉県内では流山市が、ていねいな作り方をした例として有名です。
 自治基本条例を策定するのに3年半。市民主体の対話集会を124回。3400人から意見を聞き、200回以上の市民協議会を開きました。
 先進的な自治体では、このように市民と行政が同じテーブルについて対話を重ねています。

自治基本条例はだれのため?



























 市長マニフェスト?
 急いで作ってはダメ

  一方、わらび市長は「市長マニフェストにかかげている」という理由で、自治基本条例策定を急いでいます。
 2月議会の私の質問では、

  1. 市民懇談会の公募委員がわずか2名で、少なすぎること
  2. 市は「通信委員」として24名を委嘱したが、文書での意見提出に限られ、直接、議論に参加できないこと(その後、参加できるようになりました)
  3. 11月議会上程というスケジュールは、策定期間がわずか8カ月間で、性急すぎること

以上の点を指摘しましたが、市長の答弁はあくまでも11月議会提出にこだわるものでした。
 市民ネットワークは、もっとていねいに時間をかけ、策定するよう要望書を出しましたが、市長の姿勢はいまだ変わっていません。

◇ ◇

 懇談会は半年で13回という、異例のスピードで行われました。最後の3回は拡大懇談会として通信委員、一般市民も参加して、毎回異論続出、最後まで紛糾しましたが、座長がムリヤリ収束。市長の指示通り答申を10月25日に提出しました。それを受けて、市は11月議会へ条例案を上程しようとしています。
 このままでは話し合いも不十分で、市民への周知も足りません。市長独走で、市民不在の条例となってしまいます。
「促成栽培の条例」のサンプルとして全国に紹介されないよう、今からでも軌道修正すべきです。


10/23 印旛沼浄化推進運動に参加して
印旛沼浄化推進運動印旛沼浄化推進運動

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議員報酬カットをめぐって

 8月議会では、「議員報酬の速やかな引き下げ」の陳情がわずかの差(15対14)で採択されました。議員報酬を変えるには、さらに条例の改正が必要です。

議会改革の中で

 市民ネットワークは、06年の特別職報酬審議会の答申「議員報酬2万円カット」には当初から賛成してきましたが、当時は少数の意見であり、実現には至りませんでした。  ところが、昨年4月から議会改革特別委員会で「議会基本条例」の検討が始まり、状況が一変。議員報酬、定数について、きちんと話し合っていくことになりました。佐倉市議会始まって以来の、画期的なことです。

8月議会で市民ネットは陳情に賛成

 今年6月議会に「議員報酬2万円引き下げを求める陳情」が出されました。しかし、市民ネットワークでは始まったばかりの話し合いを尊重し、まずは議員間の合意を優先させたいと、陳情は「継続審議」としました。
 その後、話し合いを続け、8月議会では私たちも賛成して、陳情は採択されました。
 市民ネットワークでは議員報酬カットの実現に向けて、11月議会での条例改正を提案します。


人間らしく生きられる社会を!

市議 五十嵐ともみ市議 五十嵐ともみ

 

  10月に県ネット主催で湯浅誠さんの講演会「どんとこい!貧困」がありました。湯浅さんは自立生活サポートセンター「もやい」の事務局長です。日比谷公園の「年越し派遣村」の村長を2年間つとめ、実績を買われて現在内閣府参与になっています。
湯浅誠さんの
講演会から

 貧困とはどういう問題か

 「さびしい、居場所がない」と思う子が先進国の中でも突出して多い日本。その背景には頑張り続けないと落ちこぼれるという子ども自身の強迫観念があり、一方、親にも長時間労働、非正規雇用による労働環境の悪化など、子どもと向き合えない現実があります。人間らしく生活していくことが難しい今の社会が子どもの心に影を落としているのではないかとのことでした。「貧困」は、単にお金がないだけではなく、頼れる人間関係や「やれるさ」という前向きな気持ちを持ちにくい状態をいうのです。

 なぜ拡大したのか

  今までの社会は図のような三つの傘で暮らしを守ってきました。国は大きな傘を広げ、産業の育成、公共投資を集中的に行って企業を守り、企業は正社員を守ってきました。その企業は主に男性の正社員に生活給として家族分を含め、1.5人分から2人分の給料を支払い、手厚い福利厚生を行っていました。その見返りとして、長時間労働など過重な条件で働くことを求めてきたのです。90年代に入りその傘は国も企業もしぼんでいき、雨にぬれる人は増え続け、それまでずっと傘の外にいた母子家庭や日雇い労働者だけではなく高齢者など様々な人たちが傘の外にいる状況になっています。 こうした人々を守るのは欧米では「社会福祉」ですが、日本では家族がその肩代わりをするという「家族福祉」が担ってきました。ところが今は非正規雇用が増え、正規社員も低賃金にあえぎ、いつ解雇されるかわからない不安定な状況となり、家族福祉は限界に近い状態。高齢者や児童の虐待の増加など家族からは悲鳴のような声が上がっています。

































貧困のしくみ

 どうすればいいのか

  湯浅さん曰く「私には障害を持った兄がいますが、会社で働いています。そこで働くことは彼にとってよいし、母にもよい、自分にもよい。もし、家族福祉として面倒をみなければならないとしたら、自分はこんな活動はとてもできなかった」。
 ホームレスの人もいろいろな能力を発揮する場があれば本人だけでなく、社会とっても得になる。女性、高齢者、障がい者など弱い立場の人を締め出さない、一人一人の力が発揮でき、誰もが自分らしく働ける社会をつくることが大事と結びました。

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佐倉市でも貧困が進んでいる

佐倉市の推移グラフ 生活保護を受けている世帯は高齢化等で年々増加し、09年度は759世帯になりました。また、景気低迷による個人市民税の滞納者も増えています。小、中学校の学用品代や給食費などの就学援助を受けている子どもも年々増え続け、09年度は646人でした。

もう一つの働き方
ワーカーズ・コレクティブ

 「雇う、雇われる」という関係ではなく、自分たちで出資し、共同で働く場を地域に作るワーカーズ・コレクティブという働き方があります。
 市内にはリサイクルショップ「回転木馬」、安全な食材にこだわった弁当・喫茶の「ハーブ」、食器レンタルの「風車」、生協の配送を担う「結」があります。
 物を使い捨てにしない、遺伝子組み換え食品は使わないなど、社会的な主張を持ち、働くメンバーは女性が中心で、ハンディのある人、引きこもり体験者など、いろいろな人たちが自分に合った働き方をしています。
 雇用不安や失業など労働環境の悪化が進む今、市民が主体となる働き方は地域での支えあいにもつながっていきます。
 この働き方を制度として法律に位置付けるため、新たな「協同組合法」を求める運動が急速に広がっており、市民ネットも運動に参加しています。私たちは「競争社会から分かちあいへ」をめざして、ワーカーズ・コレクティブと連携し、これからもまちづくりに取り組んでいきます。

ワーカーズ・コレクティブとは…同じ目的を持った仲間が地域に有用な事業を興し、出資・労働・経営を全員で担う働き方。働くことを通し、社会的・経済的・精神的自立をめざしている。
 

応援します!
佐倉の市民事業・市民活動

企)ワーカーズ・コレクティブ回転木馬

 24年前に、「地域に働く場をつくろう、まだ使える物は生かそう」と、女性7人で立ち上げたリサイクルショップ。現在、5人の女性が夫の扶養から外れ、働いている。社会保険制度や退職金制度も整備。「シングルであっても、働きながら子育てできる」が目標とのこと。また、障がいをもつ方も、自分にぴったり合う「着物をほどく仕事」に出合い、週2回共に働いている。回転木馬
 リサイクル品の他、有機野菜や自然食品、手づくりパン・お菓子、2階には着物や小物が並ぶ。3階「ガイアスペース」では、コンサート、寄席、健康講座、着物リメイク展などが催され、地域の交流の場となっている。幼稚園給食や仕出しも手掛けており、新たに遺品整理の仕事にも着手。想い出の品をリメイクしたり、他の人に役立ててほしいと取り組んでいる。最近、店先にデッキをつくり、憩いのスペースがつくられた。気軽に立ち寄ってもらえるよう、様々な催しも企画中。
◆住所 佐倉市王子台3-27-10 TEL/FAX 043-489-9618
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県議会報告

今どき「男は仕事、女は家庭」?

ユーカリが丘駅頭で

県議 大野ひろみ




 国は99年に「男女共同参画社会基本法」を制定。その前文には、「男女共同参画社会の実現こそ、日本社会の最重要課題」と明記されています。
 ところが千葉県では、これと真っ向から対立する計画が、森田知事の手によって作られようとしています。

 第3次計画は大惨事計画

 千葉県男女共同参画計画(以下「計画」)は、堂本知事の手による第2次計画が今年度で終わり、来年度から第3次計画が始まります。「計画」案を提言するのが「男女共同参画懇話会」ですが、森田知事は懇話会の委員に、アンチ男女平等派を多数送りこんできました。その結果、できあがった原案の「骨子」からは、「男女平等」という言葉が完全に消え去り、「男は仕事、女は家庭」という前時代的な価値観がにじみ出たものになっています。
 懇話会の議事録を読むと、「女性議員が少ないのは有権者が選ばなかっただけ」などと、女性の社会進出を阻んでいる背景を全く理解しない委員もいます。

 超少子高齢社会が来る!

 05年には働く世代(20〜64歳)3人で65歳以上1人を支えていましたが、30年には1.7人が1人を、55年には1.2人が1人を支えなければなりません。少子高齢化が急ピッチで進む今、「男は仕事、女は家庭」という旧来の価値観では支える側の人口が半減してしまい、働く世代が押しつぶされてしまいます。女性の社会進出こそが、これからの社会を安定させ、活性化させる鍵なのです。
世界の経済人が集まる世界経済フォーラムで毎年発表される「世界男女平等指数」では、日本は10年、134カ国中94位でした。森田知事のような旧来型の価値観では、ますます日本は順位を下げ、社会は元気をなくしていくでしょう。
 懇話会の議事録を読むと、「女性議員が少ないのは有権者が選ばなかっただけ」などと、女性の社会進出を阻んでいる背景を全く理解しない委員もいます。
































超少子高齢社会


 問われる佐倉市の保育ビジョン

 決定の場に、女性が非常に少ないことも大変問題です。09年の世界女性国会議員比率ランキングで
は、日本は187カ国中135位でした。地方議員は全国平均10.5%。国の目標である40%には遠く及びません。ちなみに佐倉市議会は26.7%、千葉県議会はわずか7.4%です。
 国政も地方の政治も、議会の9割が男性議員で占められていることが、社会にさまざまなひずみを生み出してきました。介護や子育て支援、人権や環境、教育、財政、都市計画などの政策決定に女性の関わりが少なすぎることが、少子化が止まらない大きな原因であると言えます。まずは来年の統一地方選挙で女性議員の数を増やすことが、真の男女平等社会への第一歩です。

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止まらない! 八ッ場ダム

 昨年の政権交代で「中止」となったはずの八ッ場ダム。しかし、現地では山が削られ、沢が埋められ、巨大な橋や道路の工事がいまだに続く大変な事態となっています。

  現地は今…

 「ダムに沈む町」として一躍有名になった群馬県長野原町。半世紀に及ぶ八ッ場ダム反対運動から一転、国の攻略に屈した形で「ダムありき」の将来設計に転換しました。昨年、新政権が中止を決定しても、住民は「今さら路線変更はありえない」と頑なな態度を崩そうとしません。
 しかし民主党政権は、いまだ「ダム中止後の現地の生活再建策」を作ろうとせず、展望が見えない住民はしびれを切らして次々と町を出ています。長野原町内で移転対象の422世帯のうち、今年3月時点で238世帯が町外に転出しました。

  自然破壊も止まらない

 いくら大臣が「中止」を叫んでも、「天下り」の受け皿となってきた八ッ場ダムを、国交省官僚が簡単に手放すわけがありません。現に、地元ではダム建設に向けて今も重機がうなりをたて、ダンプが行き交っています。
 吾妻渓谷周辺の美しい自然は依然、破壊され続けているのです。

  出したり引っ込めたり出したり引っ込めたり

 何がなんでも八ッ場ダム!と、推進一筋の森田知事。中止決定後の今年2月、八ッ場ダムの新年度予算を21億円計上しました。「中止とは考えていない。いつ再開しても困らないよう、予算を組んだ」という説明です。
 その舌の根も乾かぬ7月末、今度は「国が八ッ場ダムの治水効果の検証結果を出すまでは予算を凍結する」と言いだしたのです。しかし、千葉県にとって八ッ場ダムが必要かどうか、千葉県こそが自ら検証すべきです。それもせず、予算をもてあそぶように出したり引っ込めたりするとは、知事のやるべきことではありません。
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 佐倉市の水道料金の値上げにも結びつく八ッ場ダムを確実に中止させるため、これからも市民ネットワークはがんばります。






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