第1回の裁判 報告


村越啓雄

 しんがりを務め、千葉地裁での第1回口頭弁論が3月11日(金曜日)10時30分から開かれました。答弁書が8日午後にFAX送信され、法廷で始めて見せられた原告が大部分という状況でしたが、被告代理人には、みなさん期待の伴弁護士、副代理人に堀内徹也氏が指名されていました。

千葉地裁民事で一番広い501法廷で、席がどれだけ埋まるか心配でしたが、弁護士6名の他、原告席に23名(折りたたみ椅子を入るだけ入れて、藤原さんは被告側の横に座るというハプニング)、傍聴席は36名の満席で、入れなかった数人が外での待機を余儀なくされ、マスコミ3社も廊下での取材となりました。

 型どおり答弁書の陳述を確認した後、パワーポイントでの陳述を村越が行いました。嶋津さん作成のものをアレンジし、アニメーションもいやみにならないように入れました。内容は、治水、利水、危険の3つを盛り込み、最後に、2月25日の衆議院予算委員会分科会で「カスリーン台風並みの台風には八ッ場ダムは役に立たない」と発言した国土省河川局長の答弁を紹介して締めました。

続いて共同代表で佐倉市在住の中村さんが、八ッ場ダムが完成すると水道水の65%をしめる美味しい地下水の割合が大幅に減らされ、水道料金も高騰する理不尽さを到底受け入れることはできない、足下の貴重な水源を守り飲み続けたいという市民の強い思いを語りました。佐倉市をはじめ県内の市議会から県知事宛に八ッ場ダム事業の見直しの意見書が提出されてきたことが紹介され、今後、巨額な建設事業費が千葉県財政を圧迫するであろうと訴えました。

最後に菅野弁護団長が、八ッ場ダムがむだな公共事業であること、上水道としても工業用水としても不要であり、治水にも役に立たず環境を破壊すること、国の事業であるが県はもっと独自の立場から調査検討して決定すべきものであることなどを陳述しました。

 被告代理人(伴弁護士)は、まえ評判と違って穏やかな調子でしたが、県職員の表情は非常に硬く感じられました。

千葉では提訴期日に遅れ独自に提訴した原告が4人おり、その扱いが共同訴訟参加(代理人を菅野弁護士が受任)で同意されたという経緯もあり、被告側は訴状内容を検討するために書面作成に2ヶ月欲しいとし、提出期限が5月13日、次回期日は5月27日(金曜日)10時30分となりました。

裁判長から「席があふれた状況から次回の傍聴は抽選せざるを得ませんね。次回以降の原告の参加はどのくらい?」と尋ねられ、原告が「今回同様です」と答えると「いやもっと増える」と傍聴席からの声もあり、千葉地裁で一番広い部屋(刑事法廷301号)を予定することになりました。

終了後、弁護士会館で報告集会が開かれ、弁護団から「幸先のよいスタートと感じられた。内容について治水は却下をもとめているが、利水は勝てるとの見とおしか、却下を求めていないとの主張だ」との解説がありました。「原告と傍聴者の熱気が法廷をも動かすものだから今後もぜひ傍聴を続けて欲しい」との要請に会場一同が思いを確認しあいました。

集会終了後、マスコミの取材を受けました。翌日12日の朝刊で朝日新聞の掲載は確認しましたが、13日の県知事選と各地の県議や市議の補選で記事が一杯でした。 以上。



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