9月25日(火)第12回の裁判 報告


入江晶子

 今回、原告側は準備書面(14)利水にかかわる補充・再反論と準備書面(15)治水にかかわる再反論を提出した。
被告側は準備書面(15)を提出し、原告の治水に関する従前の主張に反論を行なった。

午後3時からの進行協議では、裁判長から今後の進行について確認があった。
裁判長から被告側に対し、「財務会計行為に関する原告の準備書面(11)と(12)への反論が今回ないがどうするのか」との問いがあり、
「実体論をふまえた技術的主張を行ないたい」と答えた。また、次回期日については、「原告準備書面(15)への反論を提出し、
できれば原告準備書面(14)の反論も行ないたいが、利水に関するいろいろなデータをチェックしているところなので、時間がほしい。
可能であれば次回併せて提出したい」との意向が示された。
一方、原告側は「財務会計行為に関して掘り下げたものを検討中であり、決定版を用意しているが、被告が実体論をふまえた財務会計行為論を考えているのであれば、それが出揃った段階で補充・反論したい」と裁判所に伝え、了解を得た。

次回期日に向けて、原告側が「立証計画の提出と事実関係の補充的主張(原告が独自に行なった流域の堤防にかかわる実態調査書などを念頭に)を提出する予定である」と述べると、被告弁護士伴氏は「原告側で独自に調査をやったみたいですから読ませていただかないと」といつになく反応していた。
裁判長からは「早ければ次々回、立証を考える時期なのでしょうか」という発言も飛び出したが、その前段で伴氏からは「政治問題だからやってもしょうがない」といつもの決まり文句があった。

その後、法廷に移動し、原告代表の坂倉さんが利水にかかわる準備書面(14)について、パワーポイントを使っての陳述を行なった。@現実と遊離した千葉県の長期水需給計画Aダム計画の呪縛から自由になった横浜市の水道計画B千葉県包括外部監査人の指摘C被告主張の誤りD原告の再反論を柱に、図表を取り入れながら大変説得力のある内容であった。

裁判終了後の説明会では弁護団から「伴弁護士はこれまで財務会計行為論のみで勝負する。実体論に入ることはなじまないと主張していたにもかかわらず、今回は利水、治水など実体論に基づいた財務会計行為論を展開したいと明言した。これをどう見たらよいのか」「この種の裁判は門前払いが多く、いかにして実体論に入るかが問題だが、裁判長も毎回多くの傍聴人を見てこの裁判をきちんとやらなければと思ったのだろう」等々の感想があった。
説明会終了後、終業前後の県庁前でストップ八ッ場ダムのカラー刷りチラシを配布した。
次回裁判は、12月18日(火)午前10時30分から進行協議、11時から口頭弁論。



戻る