2009年2月24日第18回裁判の報告


入江晶子

 
第18回千葉裁判が24日にありましたので、以下のとおりご報告します。

昨年9月16日の第17回裁判以降、2回の進行協議を経て久し振りの法廷となりました。午前10時30分からの進行協議では準備書面や証拠書証の確認、今後の進行についての裁判所のスタンスが示されると共に原告被告双方に対する意思確認や見通しが問われ、予定時間の30分が過ぎてしまいました。原告側は堂本知事と関東地方整備局長菊川氏の証拠調べの必要性を求めてきましたが、裁判長がその採否については「法廷で結論を述べる」と小声になったのが気になりました。

続く法廷では裁判長から左陪席の裁判官の交代が報告され、手続についての確認と今後の進行にかかわって、原告側に対して@複数にわたる財務会計行為を支出命令に一本化してほしいA被告準備書面20にある主張(基金負担金支出の権限は知事にはない)への反論が欠けているのではないかと求釈明がありました。また、被告側からの嶋津さんと大野さんへの意見書については遅くても2ヵ月後まで「証拠」として提出することになりました。

次に、堂本知事と菊川氏への証人採否はともに「却下する」と言い渡され、裁判長は次のような見解を述べました。
「前提認識として、基本的に本件関係事件は11月の東京、続く水戸、前橋地裁での結審という流れの中で判断した。また、却下の理由として@菊川氏については水戸地裁での証人である河崎元河川部長の証言と内容が重なるだろうからその書証をもって足りることA堂本知事については(原告の)気持ちが分からなくもないが、政策判断の中味に入ることになるのではないか。原告側は知事の公金支出に際しての認識や是正可能性について法廷の場で明らかにしてほしいと求めているが、そもそも被告側はその争点について争っていない。裁判所が大きな争点としているのは、基本的に地方自治法第242条の要件を満たしているのかということであり、予算執行上、看過しがたい瑕疵があるかどうかということ。この点については、証拠調べで十分出てきた。具体的な事実関係について調べなければ判断できないというものではない」

その後、最終準備書面について双方に確認があり、原告側は最終弁論期日までに提出することとし、被告側は、これまでの主張の整理したものは出すかもしれないが、原則として最終書面は出さない方針であると述べました。また、原告側が提出した坂巻意見書への再反論を提出するかもしれないとのこと。

裁判長から結審までの2期日の指定があり、その後、西島弁護士が11月4日前橋地裁の現地進行協議(裁判官、原告、被告らによる八ッ場ダム現地視察)の説明を行いました。当日の視察箇所(鹿飛橋付近の吾妻川狭窄部、二社平地すべり地、ダムサイト、滝見橋)で前橋の裁判官が原告被告双方から説明を受けている様子を分かりやすく解説していただきました。千葉の法廷でも裁判官がモニターを真剣に見ているのが印象的でした。

次回第19回の期日は、5月12日(火)10時30分〜進行協議、11時から口頭弁論。
第20回裁判が結審となり、6月23日(火)に決定しました。

裁判終了後、弁護団による説明会に引き続き、ストップさせる千葉の会総会を開き、目前に迫った知事選候補予定者への公開質問状の送付、判決がでるまでにイベントを含めてどのような活動を行っていくのか等々、今年度の具体的な活動についての意見交換を行いました。(入江晶子記)


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