10月13日(金)第8回の裁判 報告


入江晶子

 10月13日(金)午前10時30分から進行協議、11時から第8回の口頭弁論が行なわれた。
今回、原告は準備書面(9)を提出した。これは、準備書面(8)で展開した環境面での主張を補充するもので、堂本知事の著書である『生物多様性』を取り上げ、千葉独自の主張を行なっている。一方、被告側が提出したのは、準備書面(8)と(9)。進行協議の場で裁判長は被告に対し、「準備書面8では公金支出の手続きについて書かれているが、裁判所が聞きたかったこととは違う。前回、釈明を求めたのは、水源地域対策特別措置法や利根川・荒川水源地域対策基金について、協定や覚書の協議・合意の法的性質や位置づけを明らかにしてほしいということだった。つまり、県が具体的な債務を負うのはどの段階と理解しているのかを聞きたい」と求めた。原告に対しては、被告側からこの点についての釈明が提出されてから反論するよう指示された。また、中丸弁護士から「10月6日に提出された被告準備書面(9)をざっと見たが、治水関係には触れられていたが、利水については何も書かれていない。利水の認否反論はどうするのか」と問われると、伴氏は「治水と同じレベルで考えている。くどくどとしない。概要説明を用意する」と答えた。

11時からの口頭弁論では、進行協議でのやり取りを簡単に繰り返した後、原告の細田さんが環境面に関する意見陳述を行なった。準備書面を読み込み、陳述書やパワーポイントを完成させるまで相当期間の準備をして臨んだので、とても良い陳述になった。堂本知事が生物多様性の観点から違法性の認識がありながらも本件八ッ場ダムに関する負担金支出を行なっていることを明らかにした。次回の裁判は、12月22日(金)午前10時30分〜進行協議、11時から弁論。被告側の書面提出期限は、12月15日(金)となり、それを受けて、原告は次々回まで財務会計行為の完成版を出すことになる。

裁判終了後の説明会では「あくまでも財務会計行為の問題として中身の議論に入ろうとしない伴氏のスタンスに変化は見られるのか」との質問に対し、菅野弁護団長は「伴氏は裁判長が被告側にここまで求めてこないと考えていたが、その思惑が外れたのではないか。裁判長の姿勢によって実体審理に入らざるを得ないのではないか」との見解を話した。今回は傍聴者がいつもよりも少なく満席とはならなかった。次回裁判は被告側準備書面の提出のみとなるので、傍聴参加者をいかに確保するかが課題だ。
説明会終了後、昼休みの県庁前で恒例のチラシ配布を行なった。



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